《境界》をテーマに制作をしてきました。
私にとって境界とは、物事を単純に分けてしまう線ではなく、
曖昧な領域を意味します。
昼と夜の間の黄昏を扱った”フタアカリ”
実在と架空のサーカスが交わる”キッチンサーカス”
生きているように撮った、男女の性の別がつかない”マダムアクション”
いずれも、現実と虚構のはざまを浮遊してさまよっている私の心境を写真で表現したシリーズです。
《境界》を意識してみると、新しく不思議な視点で物事が見えてくることがあります。いつもの生活を離れて旅にでてみると、日常の視点がずれ、新しい私に出会うように。
“BLUEs”は、いろいろな土地に住んだり、訪れたりした私の思い出を写真と絵で綴っていく作品です。大気、雲、海流, 渡り鳥などの自由に地球を移動する存在をイメージしながら制作しています。
バラバラに見える様々な<BLUEー思い出>を集めていくと、一つの流れが現れてきました。私の小さな小さな歴史です。
いま振り返る時期なのでは?と思い、過去の写真の整理を兼ねてブログ“BLUEs”を始めました。1992−1998年ごろのベルリンからスタート。ブログ“BLUEs”も今回の展示とあわせて見ていただけましたら幸いです。
http://yuhiraiblues.blogspot.com
このブログは気長で気まぐれな旅に出たような気分で続けて行きたいでです。 |