今年は、浅野弥衛誕生100年を記念して、各地で展覧会が行われます。
アートスペース虹では、何時も浅野弥衛展を桜の頃に開催してして参りました。作品を通し浅野弥衛先生を偲びたいと思います。
浅野弥衛は、1914年10月1日、三重県鈴鹿市に生まれる。古い城下町鈴鹿市にある築300年の自邸を愛し、生活のほとんどを過ごしました。中国、フィリピンへ、3度の兵役体験を持つ。(中国、フィリピン)
絵画は、独学で描きはじめ、刻まれた線による多様な作品を残す。
浅野弥衛の油彩における線は、丹念に塗られた地の上に、刻まれながら描かれる。負でありながら正の「絶対値の線」、あらゆる役割から解放され自立する事を獲得した「線」です。ある時は、精神と手の動きの自由を主張して止まず、ある時は、手の動きの精密な可能性を追及し、肉体と精神の持続力に挑戦するかの如くあらゆる線の世界を、白と黒の画面上に展開する。
ケント紙と鉛筆によろ「縞」のシリーズは、フリーハンドで等間隔に刻まれた白い線の佇まいが、磨きのかかった鏡のように観る者の内面の佇まいを映し出す、作家の代表的なシリーズの一つである。パステルに於いては、「ブルーチェス」に代表される色彩の美しい作品を残し、又、「卵のメタファー」の様なウィットに富んだ作品もある。
1996年2月22日没す、享年81才。
パブリックコレクション
富山県立美術館 三重県立美術館 愛知県立美術館
名古屋市美術館 愛知県芸術大学 東京国立近代美術館 京都国立近代美術館
目黒区美術館 豊田市美術館 千葉市美術館 刈谷市美術館 大分県立美術館(
2016年開館)等。
記念展は、下記でも開催されます。
名古屋画廊(名古屋) :4月17日〜25日
砂丘館 :7月29日〜8月24日
東御市梅野記念絵画館 :9月6日〜11月3日
パラミタミュジアム :10月1日スタート
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