鈴木 七恵 展 「時の明暗法」 |
《制作の姿勢》
画家として出発した鈴木七恵はヨーロッパ移住後、パフォーマンスと
インターメディア・アートへの関心をつのらせ、70年後期
にその分野での実験を試みた。この経験により仮設空間の作品とオブ
ジェへとその制作分野が広まっていった。
80年代以降、鳥瞰による逆さまの遠近法のテーマに併行して、
時間と空間との相互の関り合い、変身と擬態などをテーマにした作品を
発表して来た。
近年は絵画と写真という相異なるメディアの両域の関連性において作
品を展開させている。それらの作品はドキュメント的な性格をもちつつ
もあくまで主観的であり、現実や虚構の場所や空間を撮影し、時には
ポートレートとして、また時には都市の風景として表現している。
画像と物のテクスチャー、反射したり歪曲する光学的な要素とを組み合
わせたセットからなるシーンの接写撮影は、多重の層と複数の視線を内
包する写真のシリーズとして、2000年初頭から最近に至るまでの
作品の中心をなしている。
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作家略歴: |
1947年金沢市生まれ
1971年東京芸術大学中退、以後、抽象絵画制作に関わる
1977年渡欧
1981年以降、現在に至るまでベルリンに在住し、ヴィジュアルアー
ティストとしての活動を続け、個展、テーマ展、及び国際展での発表を
続けてきている。日本では、アートスペース虹で1977年、2001
年、2004年に個展、公共アート作品として、ハービス大阪の壁画作
品「目の飛行」がある。 |
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10月23日〜28日 |
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石原 三加 展『おプしさん来はったよ』 |
古くから「おプしさん」の愛称で親しまれているプ神社。
年に一度の「プし祭り」では、プ神社より犬型の獅子舞
「プしマイ」が氏子の各戸を訪れ、神事を執り行います。
プしマイの姿は、大陸から伝わった犬がルーツとされ
飼い犬の疫病、厄払いの為に作られたと言われています。
本展では、身の丈六尺程もある「プしマイ」と
祭りで担ぎ出される「朱赤屋根犬舎神輿」、
それを担ぐ輿丁達の様子を再現いたしました。 |
作家略歴: |
1977年 神戸市生まれ
2001年 大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修了
グループ展
2005年 群馬青年ビエンナーレ‘05(入選)
個展
2006年 アートスペース虹(京都)
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10月30日〜11月4日 |
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伊藤 仁 展 |
日常にある風景を写真に撮り、その写真をモチーフにして制作していま
す。
写真の中のものを抜き取り、デフォルメし、再構成していく過程に、私
の考えがあります。
作品を見て、その人の日常生活の中で、少しでも新しい発見があれば嬉
しく思います。
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作家略歴: |
1984年 京都生まれ
2007年 京都嵯峨芸術大学芸術学部造形学科油画分野 卒業
2007年 京都嵯峨芸術大学大学院芸術研究科造形絵画分野 入学
グループ展
2006年 油画三回生展 (同時代ギャラリー、京都)
2006年 Landscape (ヴォイスギャラリーpfs/w、京都)
2007年 制作展 (京都市美術館、京都)
2007年 PIECES (海岸通りギャラリーCASO、大阪) |
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