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5月の展覧会スケジュール


5月2日〜7日
アニー・ロング 「アイデンティティーの中で泳ぐ」

コメント:
グローバル化という今日の風潮と、異なる文化背景や信仰をもつ人々がどのように共生していくかという問題を考える上で、ほぼ同質に見える文化の中で暮らすことはとても魅力的である。
 日本に来て以来、私は、「流動的なもの」と「堅固なも
の」という対 照的な二つの感覚を抱いてきた。
 都会に暮らす人々の動きは慌ただしく、潮の満ち引きと河の流れを思 い起こさせる。
 集団を強く意識することは、他の文化に見られる「個の精神」と鋭く 対立する?? 魚の群れが一斉に同じ方向に動いて、自ら全体を統制するように…。
 このアイデンティティーを維持するには、思考の中に一定の「堅固さ」をもつことが均一性を保ち続けるために必要である。
 だが近づいてよく見てみれば、そこに、世代や貧富の差、民族性の違い、性別による違いや社会的な男女差が明らかになってくる。
 一人一人の生活や歴史の中から、言語と環境という共通の糸で織り合わされ継ぎ合わされた複雑なものが、透けて見えてくる。
 類似性に基づくアイデンティティーは、どのように違いを受け入れる のか?
 マイノリティの集団は、その流れにどう適応するのか?
 人口の減少化という問題に対して、移民は実現可能な選択肢になりえ るのか?

作家略歴:
オーストラリア、シドニー育ち。
絵を描きながら、保健と心理の分野で働く。
ヨーロッパ、主にイタリアとスペインで3年間を過ごし、
出会った多く のアーティストたちからアドバイスを受けながら芸術活動を続ける。
言語と文化に対する強い関心から語学教師となり、ヨーロッパ、アジ ア、
北アフリカなどさまざまな国を訪れる。
オーストラリアのクイーンランドで陶芸を学んだ後、作品の中に彫刻を 取り入れる。
ブリスベンやサンシャインコースで、多くのグループ展に出品。
2005年に大阪で開催されたオーストラリアの現代アーティストによる展 覧会に参加し、
写真、油絵、コラージュを用いた作品を出展した。
今回行う京都での展覧会は初の個展となる。
2004年から関西在住
5月9日〜14日
二瓶 晃 「消尽したもの」
コメント:
沈黙のなかにいてはわからないよ、続けなくちゃいけない、続けよう。
(『名づけえぬもの』作/S・ベケット、 訳/安藤元雄 より)
わたしたちは、何らかの消失(喪失)に対して、別の新たな可能性を探 し続ける。しかし、多くの場合は、その「可能性」も失われ、少しずつ 絶望の淵へと導かれていく。そして、その絶望からの救済というのは、 劇的な物語にあるのではなく、むしろ単なる時間の経過そのものにある かもしれない。ならば、救済も何も必要ではなく、その状況そのものが そもそも一つの状態にすぎない、ととらえるのはどうだろうか。
その状態を想像してみる。反復される言葉によって「可能性」が使い尽 くされる。その時、各々の存在の価値は失われるのではなく、全て等価 の状態へと変異する。つまり、「消尽され」ることによって、価値が (意味が)崩壊していく。一方で、それらが無くてもその存在は消失し ない。そこでは、どのよう意味も追加可能であり、そして、何をどのよ うに追加したところで何も変わらない。それが、わたしたちがこの世界 で置かれている「名づけえぬもの」としての状況である。
絶望を感じるのではなく、ただその状況の中に存在する。そこには、名 づけることの出来ないもう一つの救済があるに違いない。
作家略歴:
略歴
1972年 千葉県生まれ
1995年 大阪芸術大学芸術学部建築学科 卒業
1998年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(造形構想) 修了
主な個展
1997年 個展(ギャラリー・Den/大阪)
1997年 個展(京都市立芸術大学大学会館ホール/京都)<共同制作>
2002年 個展(HOUSE OF ART GALLERY/京都)<共同制作>
2005年 個展(アートスペース虹/京都)
主なグループ展
1998年 「PANOPTICON」展(神戸ファッション美術館オルビス ホール/神戸)
2000年 「MEDIA & ANALOGY」展(アートスペース嵯峨/京都)
2001年 「TIMELAG/RAGTIME」展(八戸市美術館/八戸)
2003年 「JOUABLE」展(同志社ローム記念館/京田辺)
2004年 「Scret Poem」展(京都嵯峨芸術大学附属博物館/京都)
2004年 「画廊の視点・gallerism 2004」展(大阪府立現代美術 センター/大阪)
2004年 「JOUABLE」展(フランス国立高等装飾美術学校展示 ホール/パリ)
その他
1992年より大阪、神戸、福岡の小劇場で舞台美術を多数手掛ける。
5月16日〜29日
フジタマ「イカの家」(京都 アートマップ参加企画)」

コメント:
イカの家を作ります
でも、人によってはイカの家に見えないかもしれません
お化け屋敷のように見えるかもしれません
あなたの家のように見えるかもしれません
イカも居ます
でも、人によってはイカに見えないかもしれません
お化けのように見えるかもしれません
あなたの友達のように見えるかもしれません
イカのパフォーマンスもします
でも、人によってはあほのぐだぐだにみえるかもしれません
ガラ悪い隣人に見えるかもしれません
しかし、しまいにはおいしいものが一緒に食べられるかもしれません

5/19(金)は「良恩寺」(アートスペース虹より徒歩5分)にて、アートプログラムディレクターの原久子さんと、フジタマのトークショウを開催します。
ビデオの上映や内緒話いろいろあります。
ぜひお越しください。
→詳細

会期中の土日の午後はイカちゃんがたこ焼きを焼いています。
会えたらラッキー、かもしれない。

作家略歴:
ひみつ
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