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5月の展覧会スケジュール
4月6月

5月1日(火)〜6日(日)

度会 保浩 展


作品イメージ
2ある勉強家の盲人が、物が見えるとはどういうことか理解しようと精力的に努め、本や友人たちの詳しい説明を利用して、しばし
ば出会う光や色の名前を理解しようとしていた。ある日、自分は深紅がどんな色か、今ではわかった、ともらした。それを聞くと彼の友人は、それで、深紅はどんな色なんだい、と訊ねた。盲人はトランペットの音に似ている、と答えた。
[ジョン・ハリソン(2006).共感覚 もっとも奇妙な知覚世界 新曜社]

これは共感覚を論じる際にしばしば引用される、盲人と深紅の概念について哲学者ジョン・ロック(1632-1704)により書かれたものである。人は経験や体験により、素材に温度を感じ、音を感じ、あるいは匂いを感じることもあるかもしれない。私の「素材」の捉え方は絵画でいう「色」の捉え方に近いのかもしれません。




作家略歴

1981 岐阜生まれ

2006 大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程造形表現V(工芸)修了

2007 滋賀県陶芸の森 アーチスト・イン・レジデンス

 

2005 The 3rd World Ceramic Biennale 2005(韓国)

2006 Bodis Of Clay:Am I Weird?(Portland,Oregon,U.S.A)

2007 個展(イムラアートギャラリー/京都)

2008 個展(Space+/愛知)

2009 Meiko Museum Town(築地口商店街界隈〜名古屋港ガーデンふ頭/愛知)

  P&E group B(ARTCOURT Gallery/大阪)

    逍遙遊/韓国アメリカ日本青年作家交流展(韓国工芸文化振興院ギャラリー/韓国)

2010 個展(アートスペース虹/京都)

    作家の一語・信楽での一会/信楽まちなか芸術祭(新宮神社境内/滋賀)

2011 第9回国際陶磁器展美濃(岐阜)

2012 SHIGARAKI ACT 2012(窯元散策路周辺/滋賀)

5月8日(火)〜13日(日)
田中奈津子展


作品イメージ
この展覧会名は、何かの暗喩でも、演出でもなく、
ただただ単純に「目標」です。
今、「豊かな絵」が描けなければ自分は、
だめになってしまうような気がしたからです。
今回は絵についてあまり語らずにいようと思います。
また朗読もできれば、と思います。

田中奈津子





作家略歴

1981年 福岡県北九州市生まれ

2005年 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業

2007年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了

個展

2002年 「WORLD」/岡田屋本店ギャラリー

2004年 「The golden time in Cambodia」/GALLERY ANTENNA

2005年 「水辺の人」/GALLERY ANTENNA

2006年 「孤島群」/複眼ギャラリー

ギャラリーDen 58

2007年 京都市立芸術大学作品展第三会場学内展

2009年 「私湯」/MEM

2011年 「デコレーション」/アートスペース虹

グループ展

2003年 現代美術インディペンデントCASO展

2004年 グループ展「ひと展」/京都市立芸術大学大ギャラリー

「日本カメラ祭 in 八木町」旧新聞配達所

2005年 山本恵と2人展「花と人」/ボーダレスアートギャラリーNO-MA

ドローイング5人展「ANOTHER STORY」/GALLERY ANTENNA

2006年 GENSE ART EXHIBITION/建仁寺禅居庵

2007年 グループ展「作品中」/ギャラリー16

「in my room」/FUKUGAN GALLERY

「58号室展」/ギャラリーDen 58

ART AWARD TOKYO

2008年 「ペインティングの恋人」/海岸通ギャラリーCASO、MEM

2010年  京都オープンスタジオ


5月15(火)〜20日(日)

柴山 水咲 展


作品イメージ
何かが欠けた空気。少しだけ遠い光。静かすぎる空。乾いた浅瀬。触れられないそよぎ。そうした全てを受け入れる、あまりにも寛容な自然。その中に私はいつかの、表情にすることができなかった得体のしれない感情を見ています。

自分の手から生まれるものの中には、明らかな他者と、それらに対峙する私が存在しています。
「いつか湖になる」  紙、油絵の具、鉛筆 1091mm×788mm  2011年




作家略歴

1988年 滋賀県 近江八幡市に生まれる
2011年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース 卒業
2011年 京都造形芸術大学大学院 芸術表現専攻 ペインティング領域・洋画 入学

グループ展他
2011年 京都造形芸術大学 洋画コース22人 カイメンカッセイ展 (海岸通ギャラリーCASO 大阪)
2011年 京展 (京都市美術館 京都)


5月22(火)〜6月3日(日)
国府 理 展 「水中エンジン」
KOKUFU Osamu Engine in the water
イメージ
展示構成:
水で満たされた1m四方の立方体アクリル製水槽の中に自動車のエンジンが吊るされている。水中に吊るされたエンジンにはキャブレータ(燃焼ガス混合装置)への空気供給パイプ、燃料ホース、排出ガス用ダクトホース、点火電源コード、その他大気開放が必要な部分への導気ホース、各種補器類への電気コード等が接続され、エンジンの稼動に必要な補器類と燃料タンク等は水槽の上部に設置される。排出ガスはダクトホースを通じて展示スペース屋外へ排出される。アクリル製の水槽はステンレス製のフレームと底板によって補強され、高さ70cm程度の鉄製の架台に乗せられる。水は約1トン。
展示中は来場者に応じて適宜エンジンを始動させる。エンジンは水中で稼動し、発生する熱がエンジン周囲の水に対して対流による揺らぎや水蒸気を起こさせる。

展示趣旨:
「熱源」(ねつげん)とは、周囲に対し高い温度を持った地点、エネルギーの供給ポイントを指す。英語ではホットスポットと訳されることがある。そしてこの展示プランは、とりもなおさず、先の地震における原子力発電所事故に着想を得たものである。
冷やし続けなければ暴走してしまうエネルギーの存在、そして最先端と言われた科学技術で稼動させていたシステムを止めるものが唯一まったく私たちに身近な普通の水であるという事実、そして汚染された水を貯蔵するタンクが為すすべなく増えていく光景。それらのすべてが、そこから作り出されていたエネルギーの上に暮らしている私たちの日常感覚に与えた影響は計り知れない。そこに起こっている事象は社会的な意味においても「熱源」であると言えるのかもしれないが、そこに立ち現れるのは悲しくも文字通りの温度差である。そして事象の深刻さは対流を繰り返して拡散し平均化されていく。
私は以前に「拡散するということ」をテーマにCO2Cubeというバルーンに自身所有の自動車の排気ガスを貯蔵する作品を展開したことがあったが、そのバルーンの膨らみ方や一箇所に留めたそのガスの匂いは、拡散することによって認識を曖昧にさせて初めて成立する営みがあることを実感させるものだった。そして今回の原子力発電所での事故について、あたかも人が、自動車の故障が起きて初めてボンネットフードを開けて、そのエンジンユニットの複雑さに気付くというような感覚を想像した。それは人間の臓器に対する認識のように、容姿への関心とは裏腹な、その営みの重要性への認識の希薄さにも似ている。
私はこの展示において、科学的、工業的なシステムにとどまらず、さまざまな連関によって凝集している核心と呼ぶべきものと、それを源とする拡散の様子を想像するための模式を提示できないかと考えている。そしてまた、凝集と拡散を繰り返す自然界を見るときに「源」という概念が果たして必要なのか、ということを考える契機にもなればと考えている。



作家略歴

1970  京都府生まれ
1994  京都市立芸術大学大学院美術研究科修了(彫刻専攻)

|個展|

2011 國府 理 展「KOKUFUMOBIL:回転する歯車は並行世界の夢を見るか?」
    チカエコダ 日本大学芸術学部 江古田校舎/東京
2010  國府 理 展「Parabolic Garden」アートコートギャラリー/大阪
    國府 理 展「Surreal instruments」アートスペース虹/京都
2009  「ACG eyes 3 : 國府 理 -ROBO Whale-」アートコートギャラリー/大阪
2008  「國府 理 展/KOKUFUMOBIL」アートスペース虹/京都 '06, '94
    「國府 理/move to moving」(松本市美術館・信州大学合同企画)松本市美術館/長野
2007  「Premonition - KOKUFUMOBIL - 國府 理 展」大阪成蹊大学芸術学部 ギャラリー(space B)/大阪
2005  「KOKUFUMOBIL」アートコートギャラリー/大阪
2001  「KOKUFUMOBIL 仮想過去→未来」前橋消防庁舎跡地/群馬

|グループ展|

2011 「TRA: Edge of Becoming」(Palazzo Fortuny/ヴェニス, イタリア)
    「モトコーART train」神戸元町高架通商店町(兵庫)
2010 「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2010」(六甲ガーデンテラス/神戸)
    「地力ーARTイマジネーション in KOBE」(神戸)'08, '06
2009  「神戸ビエンナーレ2009招待作家展 LiNK しなやかな逸脱」(兵庫県立美術館)
    「エコ&アート -近くから遠くへ- 」(群馬県立館林美術館)
2008  「RICアートカプセル」(六甲アイランド/神戸)'07~'03
「街じゅうアート in 北九州」(北九州市内)
    「大阪アートカレイドスコープ2008」(東横堀緑道/大阪市内)
2007  「裏・アートマップ」(京都芸術センター/京都)
    「未来の乗り物展」(ロボットミュージアム/名古屋)
    「京都美術工芸新鋭選抜展 −2007新しい波−」(京都文化博物館/京都)
2006 「取手アートプロジェクト2006 −仕掛けられた取手− 」(旧戸頭終末処理場/取手)
2005  「art-life vol.4 大巻伸嗣/國府 理 展『PARADICE TIME』」(スパイラル/東京)
2004  「New Letters from Kyoto 2004」 (京都大学桂キャンパス)
    「MOVIL "VJ car"」(京都芸術センター/京都)
2003  「Art Court Frontier 2003」(アートコートギャラリー/大阪)
2002 「W.F.O.A.P展」(六甲アイランド/神戸) '00, '97, '96
2001  「第16回 国民文化祭ぐんま2001」 ※Artist in residence:伯林-前橋(C.A.M.P 前橋芸術週間/群馬)
2000  「画廊の視点2000」(大阪府立現代美術センター/大阪)
    「Art Contact」(名古屋市民ギャラリー)
1999  「Keep moving/ 心の旅」(ギャラリ−そわか/京都)
1998  「Keep moving/ 心の旅」(愛知芸術文化センター/名古屋)
    「昆蟲世界INSECTOPIA」(名古屋市市政資料館/名古屋)
1997 「conversion table」(名古屋市市政資料館/名古屋) '95, '93
1996  「パイロットファーム」(アートスペース虹/京都)
1994  「PREVIEW」(ギャラリープレビュー/京都) '93
1991  「tabula rasa」(京都市四条ギャラリー/京都)

|グループプロジェクト|

1993〜ソーラーカーによるアートプロジェクト「Solar Power Lab」
1999 ソーラーカーによるアメリカ大陸横断旅行「HAAS Project」




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