人間は誰しもがほんとうのありのままの姿、「個」としての自分を生きているのだろうか。
自分自身そのようには生きられていない。
人間関係の中で、繕い、演じる自分がいる。
そんな自分に疲れる。
しかし、そのような中でほんとうの自分で生きたいという欲求もまた、生れる。
肉体は生きるために呼吸をし、精神は内面において、落ち着いた呼吸をしたり、激しく息をしたり、様々に変化する。
内面の変化と「個」として生きたいという欲求にスポットをあて、制作しました。
今回は書作品に限らず、絵画、写真作品も初めて展示します。
前回を上回る超大作の展示、展示準備時にパフォーマンスとして作品を創ってみようとも思っています。
□制作テーマ・姿勢
唯一、「生きる」ということ。
・生きるとはどういうことなのか、を自分に問う中から、作品が生み出されていく。
衣食住
家族との関係
孤独感
社会と共鳴して揺れ動き、それに抵抗する自分
私の持つ先天性筋ジストロフィーとの付き合いなど・・・の日々の暮らしの中で自分の命を感じ、他者の命を感じ、制作に駆り立てられる。
ときには、言葉にならない何かに突き動かされ、気付くと「生きる」と書いてしまっている。
書くことで、作品が抜け殻になり、自分自身を研ぎ澄ませようとしています。
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