半年間アジア六カ国を旅してまわった経験が今の作品の原動力になっています。
旅をすることは自身をその場に持って行くことであり、訪れた国々で体感できるものはモニターや紙面で得られるそれとは違い現実のものです。トラブルも多かったですがそれ以上に“旅”自体が多くの魅力を持っていました。
今では旅自体はもう“過去”のものになり、あれだけ身近にあったものが“非日常”のものに変わりました。
しかしその影響は頭の中に強く残っており、受けたイメージと今の日常で見えたり感じたりするものとを比較しながら制作しています。
例えば線路で牛が寝ているのが常識の国もあれば、鳥が横切っただけで電車を止めてしまう国もあるし、一日中ヤギを生贄に捧げる寺院もあれば虎と共存しているお寺もあるように、同じ時間軸のなかに雑多にいろんなことが起きている。
普段意識することは少ないけれど現在の自分の生活の目線で見えているものとそれらのイメージを重ね合わせてひとつの表現ができればと思っています。

1980 生まれる
2003 成安造形大学　造形表現群　造形美術科　洋画クラス卒業

個展

2002 CITY GALLERY（大阪）　　
2007 ART SPACE NIJI（京都）
グループ展
2002 けいはんな造形芸術祭　ART COM 2002（京都）
2003 CITY GALLERY（大阪）
2003 WHITE CUBE KYOTO（京都）　

入選、受賞歴等

2001 西脇市展　 特選一席受賞
2002 アクリルアワード 　入選
2001 第一回　朝日新聞「現代美術のプレゼント」に作品が提載
2003 第二回　朝日新聞「現代美術のプレゼント」に作品が提載