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4月の展覧会スケジュール

4月1日〜6日
東端哉子 展 
作品イメージ
水が流れている 水のない空
いつも耳にひびいてくる音がある
心がかぜをすいこんだら
ゆり ふれ くるる
そばにいて とおいところで
とてもちいさな 葉っぱの中の水が
空気になるまでの時間
作家略歴:
1973 京都生まれ
1995 京都市立芸術大学美術学部卒業作品展 市長賞
1996 京展(〃97)
第6回「芸術祭典・京」出品
英国王立大学院大学(RCA)版画専攻留学
1997 京都市立芸術大学研究科修了作品展 大学院市長賞
CI VEDIAMO:京都芸大卒17人展
現代花鳥画展:特別展(松柏美術館/奈良)
1998 第2回種々展(大阪府立現代美術センター)
RCA交流10周年記念展(京都四条ギャラリー)
現代花鳥画展 優秀賞(松柏美術館/奈良)
1999 第3回種々展(京都文化博物館/京都)(〃00 01 02)
個展(トアギャラリー/神戸)
2000 青垣日本画展 兵庫県知事賞
「絵の本/本の絵」(Art-Box enfer/京都)
2001 春季創画展
2002 ミニアチュール神戸展(ギャラリー島田/神戸)(〃03 04 05)
2003 モエキ展(祇園遊空間小西/京都) 
ceramic+painting(gallery+cafe HANARE/兵庫県川西)
2005 無形なるものたち展(ギャラリー島田/神戸)
寺井陽子と二人展(渓山荘/群馬県川場村) 
2006 コトノハ展(画廊はね+gallery d.g./東京都中央区)
コトノハ展(石田大成社/京都)
個展(ギャラリー島田duex/神戸)
2007 個展(STUDIO MIU/シンガポール)
個展(アートスペース虹/京都)
4月8日〜20日(月曜休廊)
山口 和也 展
作品イメージ

僕は、展示してある作品から作家の意図や思想がみえた時、冷める。
特にそれが、美術界における新しさや面白さを主張しているものなんかだとがっかりだ。
作品や美術や芸術と「名のつくもの」が美しかったりすばらしいのではなく、
あたりまえだが美しいとは、そう「感じること」だ。

美しいものはそこらへんにもある。
机の上や、フとしたしぐさや一言、愛情のこもった料理、人、街、音、自然、、、
僕はそれらと自分の作品を等価にみているし、その目を持ち続けたいと思う。
かなわないものはいっぱいある。

僕はあまり映画館には行かないんだけれど、数年前ある映画を劇場で7回観た事がある。
そして毎回、同じ場面で同じ量の涙が出た。
この場面ではうるうるする程度、ここではこぼれるくらい、、、という様に。
これは何度も観ているわけだから、そのストーリーに泣かされたのではなく、よくわからないナニカが
僕の涙腺をゆさぶっているということだろう。そのナニカは文章の行間に潜んでいたこともあったし、
きっと日常生活の中にもたくさん潜んでいるに違いない。
例えば人と話すとき、交わしている言葉以外にも様々なナニカでコミュニケーションしているわけで、
僕はそんなやりとりに興味がある。
山口和也


作家略歴:

絵画、立体、インスタレーションなど様々なスタイルで作品を発表、街や人とのコミュニケーションによる創作
活動を多く行う。ミュージシャンと1対1で行われるライブペインティング「描き合いっこ『音と落書き』」で
描かれた作品で関口芸術基金賞(TAMON賞)大賞を受賞、副賞として半年間ニューヨーク研修を行う。
1998年、フラッグアート展 日比野克彦賞受賞。同年、JACA日本ビジュアルアート展特別賞受賞。
2000年、フィリップモリスアートアワード最終審査展出品。

近年は写真家としても活動、日本画家千住博を数年にわたって記録撮影し、それらが掲載された作品集
「千住博大徳寺聚光院別院襖絵大全」(共著/辻仁成、アートディレクション/長友啓典)を2002年、求龍堂から刊行。
同年、スタジオ「yncci(ヤンチ)」を設立し、オリジナルアイテムの発信やデザインワークを開始する。
2004年には、再び羽田空港第二ターミナルのアートディレクションを行う千住を一年間撮影し、その編集から装丁までを
行ったフォトドキュメンタリー[世界の千住 宇宙に描く」を、新設した yncci出版室より刊行する。

4月22日〜5月4日
ひらいゆう 展
作品イメージ

昔、生き人形という見世物小屋がありました。
幕末の人々の心をとらえ、人気を博した出し物で、人形がまるで生きているように再現されていたそうです。
残念なことに私が作る人形はそんなすばらしい出来栄えではありません。
パートナーが子供の頃遊んで使っていた筋肉モリモリのアクションマンとよばれているマッチョな人形を、埃だらけのおもちゃ箱からみつけ、その人形の顔を白塗りのピエロのようなメイキャップをして写真のモデルにしました。その頃、虚構のサーカスを机上につくり、「キッチンサーカス」という写真のシリーズを制作していたのです。その人形をいろいろな背景で撮っているうちに、彼に似合うドレスをつくって女装させてみたくなりました。それからアクションマンだけでなく、サッカー選手、兵士などの男の子用の人形に化粧をほどこし、ドレスを着せてそれらを生きているように撮ることに熱中していったのです。
この行為は以前から興味があった『境界』という領域に対する憧れによるものではないかしら。
いままでも『境界』をテーマに制作してきました。
昼と夜の間の黄昏時をあつかった「フタアカリ」。
実在と架空のサーカスが交わる「キッチンサーカス」。
そして今回の「見世物小屋」では人間か人形かわからない男でも女でもないような存在を通して、現実と虚構のはざまを浮遊してさまよっている私の心の世界を写真で表現しました。
『境界』といっても様々なものがありますが、黄昏・サーカス・見世物小屋はいずれもなつかしい気持にさせる時間であり、空間です。
これらの日常ではない世界を思うなつかしさが私の制作の原動力となっているといえます。

ひらいゆう
2008年2月20日

作家略歴:

主なアーチスト・イン・レジデンスおよび奨学金
シラキュース/アメリカ(1999)ライトワーク
ダブリン/アイルランド(2000)アイルランド国立現代美術館
メキシコシティ/メキシコ(2000)国立芸術センター(奨学金はユネスコ・アシュベルグとフォンカより)
パリ(2002‐2003)シテ・インターナショナル・デザアール

主な個展(1996年以降)
1996  秘密の花園 ガレリア キマイラ 東京
     第5回海外新進日本人作家紹介展 資生堂ギャラリー 東京(協力 カルティエ現代美術財団)
1997  ベルリンブルース ギャラリー A フォン シュルツ ベルリン
1999  逃亡絵日記 ギャラリー ラ フィニーチェ 大阪
2001  ベイスメント・フラット ギャラリー アートスペース虹 京都
2004  キッチンサーカス ギャラリー R&L ボーブルグ パリ
2005  キッチンサーカス ギャラリー ル・サロンダール ブリュッセル

主なグループ展(1996年以降)
1996  絵画の方向 大阪現代美術センター 大阪
1997  思い出のあした 京都市立美術館 京都
1999  〈ピンクは男の子、青は女の子のため〉 クンストアムト クロイツベルグ
/ベタニアン ベルリン
2000  ザ クロウフォード オープン クロウフォード市立ギャラリー コーク/アイルランド
2001  次の世代/アジアの現代美術 パッサージュ・ドゥ・レッツ パリ
2003  若いクリエイション ラ・グランド・ホール・ド・ラ・ヴィレット パリ
2004  東のかなた vol. アヘンシア04 ボローニュ
2006  小さなものと巨大なもの グレイフリアズ市立ギャラリー ウォーターフォード/アイルランド
2007  芸術をゆすぶるアート ボローニャ/イタリア


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