アートスペース虹にて行われる「ケージからの贈り物---ノイズレスに呼応して」の催しは、京都国立近代美術館で行われる「ノイズレス:鈴木昭男+ロルフ・ユリウス二人展」に呼応して行われます。ノイズレスをノイズの無い澄んだ世界だと考えれば、私たちの生活(複数のa lifeの集まり)はノイズフルな世界だとみることができます。アメリカの20世紀音楽を代表し、偶然性の作曲によって著名な実験的作曲家のジョン・ケージ(1912-1992)は、従来の楽音(サウンド)だけでなく生活にある雑音(ノイズ)をも含めて彼独自の音楽を作曲することによって、サウンドとノイズという音の境界を無くし、音の世界を広げました。本催しは、このケージの生活からの音楽をテーマに、ノイズフルな世界を表現すると同時に、ノイズフルな世界からのまなざしとしてのノイズレスな作品を併置します。
ノイズフルな作品として、ジョン・ケージの作品の中から選ばれた作品の楽譜(図形楽譜)や音作品が展示されると同時に、ノイズレスへのまなざしを持つ作品として、浅野弥衛、伊庭靖子、河口龍夫、児玉靖枝、新宮晋、孫 雅由 、二瓶晃、堀尾貞治、山口牧生、などの作品を展示する。
催し名:ケージからの贈り物---ノイズレスに呼応して
主催:アートスペース虹
企画:立命館大学仲間ゼミ学生有志+藤島寛(京都国際現代音楽フォーラム企画委員) |