コメント:僕の制作の中心は線と点によるドローイングです。線や点、は意識の流れの軌跡で あり、同時に僕自身の身体性から生まれる肉声でもあります。
自分にとって「絵を描く」ということは何かのイメージや考えを表現したり説明し たりするためのものではなく、常に支持体や自分の引いた線、その時間や環境、また コラボレーションの際はその相手へのリアクションによって成立します。
完全にコンポジションすることにもオートマティックに没入することにもあまり興 味は無く、意識と無意識(または身体性)との間でバランスをとりながらドライブし たりスイングしたり(または何もしなかったり)、その意識と無意識の間の領域こそ が僕にとっての生成の場であり、表現のフィールドだと考えています。
そしてシャッターを押せば写真が写るように、線を引けば線が生まれるという単純 なことが何よりも喜びなのです。
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