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6月の展覧会スケジュール
5月7月
5月22(火)〜6月3日(日)
国府 理 展 「水中エンジン」
KOKUFU Osamu Engine in the water
イメージ
展示構成:
水で満たされた1m四方の立方体アクリル製水槽の中に自動車のエンジンが吊るされている。水中に吊るされたエンジンにはキャブレータ(燃焼ガス混合装置)への空気供給パイプ、燃料ホース、排出ガス用ダクトホース、点火電源コード、その他大気開放が必要な部分への導気ホース、各種補器類への電気コード等が接続され、エンジンの稼動に必要な補器類と燃料タンク等は水槽の上部に設置される。排出ガスはダクトホースを通じて展示スペース屋外へ排出される。アクリル製の水槽はステンレス製のフレームと底板によって補強され、高さ70cm程度の鉄製の架台に乗せられる。水は約1トン。
展示中は来場者に応じて適宜エンジンを始動させる。エンジンは水中で稼動し、発生する熱がエンジン周囲の水に対して対流による揺らぎや水蒸気を起こさせる。

展示趣旨:
「熱源」(ねつげん)とは、周囲に対し高い温度を持った地点、エネルギーの供給ポイントを指す。英語ではホットスポットと訳されることがある。そしてこの展示プランは、とりもなおさず、先の地震における原子力発電所事故に着想を得たものである。
冷やし続けなければ暴走してしまうエネルギーの存在、そして最先端と言われた科学技術で稼動させていたシステムを止めるものが唯一まったく私たちに身近な普通の水であるという事実、そして汚染された水を貯蔵するタンクが為すすべなく増えていく光景。それらのすべてが、そこから作り出されていたエネルギーの上に暮らしている私たちの日常感覚に与えた影響は計り知れない。そこに起こっている事象は社会的な意味においても「熱源」であると言えるのかもしれないが、そこに立ち現れるのは悲しくも文字通りの温度差である。そして事象の深刻さは対流を繰り返して拡散し平均化されていく。
私は以前に「拡散するということ」をテーマにCO2Cubeというバルーンに自身所有の自動車の排気ガスを貯蔵する作品を展開したことがあったが、そのバルーンの膨らみ方や一箇所に留めたそのガスの匂いは、拡散することによって認識を曖昧にさせて初めて成立する営みがあることを実感させるものだった。そして今回の原子力発電所での事故について、あたかも人が、自動車の故障が起きて初めてボンネットフードを開けて、そのエンジンユニットの複雑さに気付くというような感覚を想像した。それは人間の臓器に対する認識のように、容姿への関心とは裏腹な、その営みの重要性への認識の希薄さにも似ている。
私はこの展示において、科学的、工業的なシステムにとどまらず、さまざまな連関によって凝集している核心と呼ぶべきものと、それを源とする拡散の様子を想像するための模式を提示できないかと考えている。そしてまた、凝集と拡散を繰り返す自然界を見るときに「源」という概念が果たして必要なのか、ということを考える契機にもなればと考えている。



作家略歴

1970  京都府生まれ
1994  京都市立芸術大学大学院美術研究科修了(彫刻専攻)

|個展|

2011 國府 理 展「KOKUFUMOBIL:回転する歯車は並行世界の夢を見るか?」
    チカエコダ 日本大学芸術学部 江古田校舎/東京
2010  國府 理 展「Parabolic Garden」アートコートギャラリー/大阪
    國府 理 展「Surreal instruments」アートスペース虹/京都
2009  「ACG eyes 3 : 國府 理 -ROBO Whale-」アートコートギャラリー/大阪
2008  「國府 理 展/KOKUFUMOBIL」アートスペース虹/京都 '06, '94
    「國府 理/move to moving」(松本市美術館・信州大学合同企画)松本市美術館/長野
2007  「Premonition - KOKUFUMOBIL - 國府 理 展」大阪成蹊大学芸術学部 ギャラリー(space B)/大阪
2005  「KOKUFUMOBIL」アートコートギャラリー/大阪
2001  「KOKUFUMOBIL 仮想過去→未来」前橋消防庁舎跡地/群馬

|グループ展|

2011 「TRA: Edge of Becoming」(Palazzo Fortuny/ヴェニス, イタリア)
    「モトコーART train」神戸元町高架通商店町(兵庫)
2010 「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2010」(六甲ガーデンテラス/神戸)
    「地力ーARTイマジネーション in KOBE」(神戸)'08, '06
2009  「神戸ビエンナーレ2009招待作家展 LiNK しなやかな逸脱」(兵庫県立美術館)
    「エコ&アート -近くから遠くへ- 」(群馬県立館林美術館)
2008  「RICアートカプセル」(六甲アイランド/神戸)'07~'03
「街じゅうアート in 北九州」(北九州市内)
    「大阪アートカレイドスコープ2008」(東横堀緑道/大阪市内)
2007  「裏・アートマップ」(京都芸術センター/京都)
    「未来の乗り物展」(ロボットミュージアム/名古屋)
    「京都美術工芸新鋭選抜展 −2007新しい波−」(京都文化博物館/京都)
2006 「取手アートプロジェクト2006 −仕掛けられた取手− 」(旧戸頭終末処理場/取手)
2005  「art-life vol.4 大巻伸嗣/國府 理 展『PARADICE TIME』」(スパイラル/東京)
2004  「New Letters from Kyoto 2004」 (京都大学桂キャンパス)
    「MOVIL "VJ car"」(京都芸術センター/京都)
2003  「Art Court Frontier 2003」(アートコートギャラリー/大阪)
2002 「W.F.O.A.P展」(六甲アイランド/神戸) '00, '97, '96
2001  「第16回 国民文化祭ぐんま2001」 ※Artist in residence:伯林-前橋(C.A.M.P 前橋芸術週間/群馬)
2000  「画廊の視点2000」(大阪府立現代美術センター/大阪)
    「Art Contact」(名古屋市民ギャラリー)
1999  「Keep moving/ 心の旅」(ギャラリ−そわか/京都)
1998  「Keep moving/ 心の旅」(愛知芸術文化センター/名古屋)
    「昆蟲世界INSECTOPIA」(名古屋市市政資料館/名古屋)
1997 「conversion table」(名古屋市市政資料館/名古屋) '95, '93
1996  「パイロットファーム」(アートスペース虹/京都)
1994  「PREVIEW」(ギャラリープレビュー/京都) '93
1991  「tabula rasa」(京都市四条ギャラリー/京都)

|グループプロジェクト|

1993〜ソーラーカーによるアートプロジェクト「Solar Power Lab」
1999 ソーラーカーによるアメリカ大陸横断旅行「HAAS Project」



6月5日(火)〜10日(日)

青木 万樹子 展


作品イメージ
私的な事柄を描いてきた。
自分の家族や知人、飼っていた犬、銭湯で見た光景など。
自分のボキャブラリーがはっきりしてきた。
それらを使って群像を組み、有限な人間について視覚的に語る。
小説でいうならば"文体"とも言われる、自分独自の語り口を見つけ出したい。
混沌の中でストーリーを枠組み続けることが大事だと思う。 




作家略歴

1976 京都市で生まれ、滋賀に育つ。
2000 京都芸術短期大学洋画コース・研究生修了。

個展
1999 「心を耕す」同時代ギャラリー・京都
2000 「対話」同時代ギャラリー・京都
「対話」ギャラリー武智・熊本
2001     CUBIC GALLERY・大阪
2002 「Obsession」CUBIC GALLERY・大阪
2004 「存在理由」アートスペース虹・京都
 「サイン」CUBIC GALLERY・大阪
2005 「SHADOW」CUBIC GALLERY・大阪
2006 「侵入」ギャラリー武智・熊本
   「愛の力学」CUBIC GALLERY・大阪
2007 「悦楽」Gallery Bar Kajima・東京
2007 「交渉」CUBIC GALLERY・大阪
2008 「湯けむり共同体」CUBIC  GALLERY・大阪
2009 「交渉」アートスペース虹・京都
2010 「対話」CAS・大阪
2011 「コンポジション・ムレ」CAS・大阪

グループ展
2003 熊谷守一大賞展・入選
2005 倉敷アートビエンナーレ西日本・入選
   Gallerism2005・大阪府立現代美術センター
2008 Art Base Null国際交流展・庄屋屋敷「山田家」大阪
2010 とよた美術展・入選
   その他

6月12日(火)〜17日(日)
北川 雅光 展


作品イメージ
自身の故郷にある草花の緑に囲われる中を流れる小川は小魚が生息できる環境でした。
十数年が経った今では緑はコンクリートの囲いに変わり、小魚は何処かに行ってしまいました。
自然の摂理は自分たちの足元の世界でさえ見えていない事があります。
何かの表現というよりは私的な仕草が己の絵に繋がっていると思います。





作家略歴

1975年 長野県生まれ
1997年 成安造形大学造形美術科卒業

1995年 IBMびわこ現代絵画展 グランプリ/滋賀県立近代美術館ギャラリー
      第8回吉原治良賞美術コンクール展 優秀賞 / 大阪府立現代美術センター
      吉原治良賞の5人展/信濃橋画廊5
1996年 今日のドローイング展/信濃橋画廊
      個展「Summer Aperto」/ウーファーギャラリー
      神戸アートアニュアル /神戸アートビレッジセンター
1997年 PANZER KUNST/ギャラリーココ
      art work on ZP2/ヴォイスギャラリー
1998年 個展/ギャラリーココ
2000年 京都美術工芸展/京都文化博物館
      第29回現代日本美術展/東京都美術館/京都市美術館
2001年 ジ・アンダーニーズ/ヴォイスギャラリー
2003年 個展/アートスペース虹
2004年 個展/アートスペース虹
2005年 個展/アートスペース虹        
      カレンダーfor2006/アートスペース虹 
2006年 個展/アートスペース虹
      incubation06ーつかの間のもの、永遠なるものー/京都芸術センター
2007年 京都府美術工芸新鋭選抜展/京都文化博物館
      gallerism2007 関西美的解体新書/大阪府立現代美術センター
      カレンダーfor2008/アートスペース虹 
2008年 個展/アートスペース虹
2009年 個展/アートスペース虹
      カレンダーfor2010/アートスペース虹
2010年 個展/アートスペース虹
2011年 HANARART/今井町、奈良
      カレンダーfor2012/アートスペース虹


6月19(火)〜24日(日)

福田 真知 surface/フンイキ


作品イメージ
いろいろとゆれ動いているから、
写真のようにバシッとみることはあまりないようで、
輪郭はあるようでないから、対象をスキャンするようにまわりながら、
"過去"で対象をみるのではなく、それ というような感じで、
最近のだらだらとデータとして漂っていることを利用して、
普段、実はみている表面のような雰囲気のような それ を捉えみること。




作家略歴

1983 岐阜県美濃加茂市生まれ
2006 成安造形大学造形学部造形美術科彫刻クラス卒業

個展
2006 Perhaps,This way(iギャラリー・岐阜)
2007 near=far(iギャラリー・岐阜)
2008 サイトオリエンテッド in 滋賀会館 vol.2 out I in line 展
    (滋賀会館・滋賀) キュレーション:永尾美久 企画:cashmere
2009 Perhaps,This river(GALLERY wks・大阪)

主なグループ展
2009 ART CAMP 2009(サントリーミュージアム天保山・大阪)
主催:Gallery Yamaguchi Kunst-Bau
2009 クラヤミエキシビション (店舗駐車場・滋賀)
湖族の郷アートプロジェクト (滋賀県堅田地域)
2010 kyoto current2 (京都市美術館別館)
こどもねこみどり展 (ギャラリーi・京都)
草の東の芸術祭 〜草津東高校芸術科教員5人によるアート・ウイーク
(滋賀県立草津東高等学校内セミナーハウス)
2011 遭遇領域ー野外造形展 (京都市美術館敷地内)
2011 きそがわ日和 (岐阜県美濃加茂市木曽川河川敷等)
2012 K2展 (京都市美術館 別館 第一展示室)


6月26(火)〜7月1日(日)
谷森 ゆかり 展
イメージ
彫刻を発表してきて10年になりました。
土を素材として大地の子宮をイメージし、生きること、
そして自分自身が女性であることの内側を意識した制作をしています。
土はときによって、壁になり、泥だんごになります。
今回の作品は、何気ない行為からつくっている泥だんご『闇烏
やみからす
のたまご』、
漆喰、麻布を使った『火』などを展示します。


作家略歴

1976年 兵庫県生まれ宝塚市在住
1997年 関西女子美術短期大学卒業
1999年 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業

個展
2002年 『記憶』 (画廊「編」/大阪)
2003年 『回帰』 (信濃橋画廊/大阪)
2003年 『回帰2』 (信濃橋画廊apron/大阪)
2004年 『薔薇色の螺旋』 (彫刻家 福岡道雄仕事場〔庭〕/大阪)
2004年 『薔薇色の部屋』 (信濃橋画廊5/大阪)
2005年 『薔薇色の部屋-緑の渦-』 (信濃橋画廊5・5、/大阪)
2006年 『薔薇色の部屋-緑の渦3-』 (アートスペース虹/京都)
2006年 『狂気の渦』(信濃橋画廊5・5、/大阪)
2007年 『luna』 (信濃橋画廊5、/大阪)
2007年 『luna2』 (信濃橋画廊5・5、/大阪)
2009年 『あかつき闇』 (信濃橋画廊/大阪) 
2009年 『泥だんご』 (POCKET美術函モトコー/神戸)
2010年 『泥だんご2』 (信濃橋画廊apron/大阪)
2010年 『追憶への追憶』 (信濃橋画廊5、/大阪)
2011年 『ポストギャラリー 闇烏』(中ノ島4117/大阪)

グループ展
2006年 『気配をけして piano,piano』(築港赤レンガ倉庫/大阪)
2007年 『森にやってきた小さな美術館 THE CUBE』(大東市立野外活動センター)
2007年 『gallerism 2007』(大阪府立現代美術センター)
2011年 『Photograph〜アーティストの見たもの〜』(C.A.P STUDIO Y3/神戸)




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